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率直に言う。
初めて「トークヘッド」動画を撮ったとき、その単語すら知らなかった。同僚が「チャンネル開いて、商品の話して、スマホでいいよ」と言っただけ。窓際に座って11テイク撮った。11本目でも、法廷の判決文を読んでいるみたいだった。
あとから腑に落ちた。トークヘッドとは、カメラの向こうの見知らぬ人に、一つのことをちゃんと届けること。
弁論大会じゃない。アナウンサー声でもない。ブログ記事の音読でもない。
現場ではこう見える
あなたはもう百本は見ている。
- クリームを持って、一週間で肌がどう変わったかを話す人
- デスクで、Excelの小技を三分で説明する人
- 棚の前で「なぜこれか」に答えて終わる人
だいたい顔、手、たまに商品。短い文。それがトークヘッド。中国語圏のクリエイターは口播(こうほう)と呼ぶ——仕事は同じ、ラベルが違うだけ。
初心者がはまる三つの罠(全部踏んだ)
1. 「暗記しなきゃ。」
しないで。途中で頭が真っ白になり、視線が左上へ逃げ、次の行を探しているのが丸見えになる。プロもめったに暗記しない。書いて、それからプロンプトする——紙、サブ画面、テレプロンプター。目標はレンズの近くを見ることであって、記憶力メダルじゃない。
2. 「一発で完璧なテイク。」
違う。今でも一分の動画で、二〜三チャンクは捨てる。プロっぽさは「ワンテイク魔法」じゃない。止めて、やり直して、人間に聞こえる部分を残すこと。
3. 「記事みたいに書く。」
記事は、声に出すとロボットになる。本物の会話には「正直なところ」「ほら」「要するに」がある。それを台本に、わざと入れる。
人質動画みたいな声をやめた方法
治してくれたのはコメントだった。「看板読んでるよね?」
その日、スマホを高く上げ、台本をノートPCに出し、無料のオンライン・テレプロンプターで文字をレンズの横に流した。わざと遅くした。まだ少し硬い——でも試験っぽさは消えた。
最初の一文で止まっているなら、目標を小さくする。
一つのことを説明する。六十秒で足りる。
三行:
- フック:たぶん ___ でつまずいたことあるよね
- 本編:私はこうしてる ___
- 締め:次は ___ を試してみて
テレプロンプターに貼って、息ができる速度を見つけて、二回読む。それから画面上の台本つきで撮る。映画を納品するんじゃない。使える下書きを集めるだけ。
最後にひとつ
トークヘッドはスキルに見える。大半は習慣だ。短い行、撮り直しを厭わないこと、自分の声を聞いても逃げないこと。
先に「プロ」になる必要はない。必要なのは、一本の未完成テイク。あの醜い初版が、あとから来る滑らかな動画すべての親になる。

