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テレプロンプターを使い始めた最初の週、私はエレベーターのアナウンスだった。目が横に走り、口が文字を追い、中に人がいない。
道具は壊れていなかった。カラオケの歌詞みたいに扱っていた。文字を見て、向こう側に人がいるのを忘れていた。
設定を弄る前に、機材の位置を決める
地味なセット:
- カメラ(またはスマホ)を目の高さ近く
- 流れる文字は、できるだけレンズのそば——画面の一番下ではない
- 少し下がって座る。余光で字を拾い、視線の大半はレンズへ
文字が靴のあたりにあると、眼球は潜る。視聴者が見るのは「床を読んでいる」。
速度:焦りより遅さ
昔はスクロールを上げて、「文字が尽きない」ようにしていた。息が尽きた。
今はテレプロンプターを開き、録画せず一度読んで、追わなくていい速度で固定する。テイクの途中では、速めるより遅くすることが多い。
目安:一文を言い切って息が足りなければ、速すぎる。
文字サイズ:睨まない、モールス信号にもしない
小さすぎると前のめり——鼻の穴ばかり。
大きすぎると一行が三語。リズムが砕ける。
狙いは、背筋を伸ばしたまま、前傾せずに読めること。正確なピクセルは画面次第。魔法の数字は無視。
間は許される
句点と疑問符で、半拍置く。プロンプターが動き続けたら一時停止する——あるいは台本に空行をわざと残す。
ロボット感はしばしば「文字が止まらないから、口も止まらない」。人間は躊躇する。それでいい。
録画中の仕事は一つ
「すべての音節を正しく発音する」ではない。
「その文で、相手はうなずくか?」
一語飛ばした?止める。その文からやり直す。壊れたテイクを繋いで空気を毒さない。テレプロンプター付き録画が助けになるのは、台本とカメラが同じページだから。頭の切り替えが減る。
五分のウォームアップ
- 自分の60秒台本を貼る
- テレプロンプターで二回通し、カメラはオフ
- 三回目:最初の十五秒だけ録る
- 再生:目は流されているか、だいたいレンズ向きか?
まだ流れるなら、文字をレンズ側へ寄せ、速度を一段階落とす。だいたい問題の半分はすぐ直る。
テレプロンプターは、あなたをニュースキャスターに変えるためじゃない。「次は何?」を脳から外して、トーンに力を残すためだ。
文字が流れていることを忘れたとき、やっと正しく使えている。

